森信三 魂の言葉 〜二度とない人生を生き抜くための365話〜 編/寺田一清

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1日1話。毎朝、開きたい書。時間がない朝もさっと読めます。

 

1月20日 人生の真の出発

私は、人生の真の出発は、志を立てることによって始まると考えるものです。古来、真の学問は、立志をもってその根本とす、といわれているのも、まったくこの故でしょう。
人間はいかに生きるべきか、人生をいかに生き貫くべきであるかを、自分自身の上に落としてきて、この二度とない人生の根本目標を打ち立てることによって、初めて私たちの真の人生は始まると思うのです。

 

1月23日 気品というもの

そもそも気品というものは、ある意味からは、人間の値打ちのすべてを言い表すといってもよいでしょう。人間の人格的価値を言い表すうえにおいて、この気品という言葉ほど適当なものは、ちょっと他にはないでしょう。
実際、気品というものは、その人から発する、いわば内面的な香りとでもいうべきもので、ここぞと、形の上にいって捉えることのできないものです。

 

2月10日 しつけの三原則

しつけの根本は、次に述べる三つの事柄さえしっかり身につけさせれば、親としてのしつけの義務は、一応すむと考えるものです。
一 朝起きたら必ず親や祖父母に対して、朝のあいさつのできる子に。
二 両親や祖父母に呼ばれたら、必ずハイとはっきり返事のできる子に。
三 ハキモノを脱いだら必ずそろえ、席を立ったら、必ずイスを入れる子に。

 

3月15日 夫婦の間柄

夫婦のうち人間としてエライほうが、相手を言葉によって直そうとしないで、相手の不完全さをそのまま黙って背負ってゆく。夫婦関係というものは、結局どちらかが、こうした心の態度を確立する他ないようです。
ともかく夫婦というものは、良きにつけ悪しきにつけ、お互いに業を果たすために結ばれたといえましょう。

 

5月1日 仕事処理のコツ

この世の中というものは、実は一見したところ、いろいろな雑事とも思える事柄の、ほとんど連続といってよいほどです。
では一体どうして世俗的な雑事の重圧を切り抜けたらよいかというに、それば「すぐにその場で片づける」ということです。これが唯一にして最上の秘訣なのです。
要は、「できるだけ心の負債をつくらぬように」という心構えが何より大切です。

  

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