「ちょびっとちょびっと春がきた」 サトウハチロー (冒頭の一節)

ジャンケンポンヨの はさみのさきに

ちょびっと ちょびっと 春がきた

その春 はさみで ちょんぎれた



「春の唄」 野口雨情 (冒頭の一節)

桜の花の咲く頃は

うらら うららと

日はうらら

硝子の

窓さへ みなうらら

学校の庭さへ みなうらら



「たんぽぽ」 西条八十 (冒頭の一節)

ふはり ふはり と

とんでゆく

春の野原の

白い煙(けむ)


※()内に表した漢字の読み仮名は、実際の絵本では漢字の横に読み仮名をふっています


「栗鼠(りす)、栗鼠、小栗鼠」 北原白秋 (冒頭の一節)

栗鼠、栗鼠、小栗鼠、

ちょろちょろ小栗鼠、

杏(あんず)の実が赤いぞ、

食べ食べ小栗鼠。

 

栗鼠、栗鼠、小栗鼠、


※()内に表した漢字の読み仮名は、実際の絵本では漢字の横に読み仮名をふっています


「カッコ鳥」 野口雨情 (冒頭の一節)

山でカッコカッコ

カッコ鳥啼(な)いた

山でカッコカッコ

あの啼く声は

『雨の降る

日にゃ

雨傘ほしや』


※()内に表した漢字の読み仮名は、実際の絵本では漢字の横に読み仮名をふっています


「兎の電報」 北原白秋 (冒頭の一節)

えっさっさ、えっさっさ、

ぴょんぴょこ兎が、えっさっさ、

郵便はいたつ、えっさっさ、



「不思議」 金子みすず (冒頭の一節)

私は不思議でたまらない、

黒い雲からふる雨が、

銀にひかっていることが。



「螢(ほたる)の提灯(ちょうちん)」 野口雨情 (冒頭の一節)

螢の提灯光ってる

ぴかん ぴかん光ってる

早くみんなで追っかけよう


※()内に表した漢字の読み仮名は、実際の絵本では漢字の横に読み仮名をふっています


「お月夜」 北原白秋 (冒頭の一節)

トン、トン、トン、

あけてください。

どなたです。

わたしゃ木(き)の葉よ。

トン、コトリ。

 

トン、トン、トン、

あけてください。

どなたです。


※()内に表した漢字の読み仮名は、実際の絵本では漢字の横に読み仮名をふっています


「秋の子」 サトウハチロー (冒頭の一節)

すすきの中の子 一二の三人

はぜつりしてる子 三四の五人

どこかで やき栗(ぐり) やいている

つばきを のむ子は 何人だろな


※()内に表した漢字の読み仮名は、実際の絵本では漢字の横に読み仮名をふっています


「かやの木山の」 北原白秋 (冒頭の一節)

かやの木山の

かやの実は、

いつかこぼれて、

ひろはれて。



「吹雪の晩」 北原白秋 (冒頭の一節)

吹雪の晩です、夜ふけです、

どこかで夜鴨が啼(な)いてます、

橙(あかり)もチラチラ見えてます。



「積った雪」 金子みすず (冒頭の一節)

上の雪

さむかろな。

つめたい月がさしていて。

 

下の雪

重かろな。

何百人ものせていて。



「私と小鳥と鈴と」 金子みすず (冒頭の一節)

私が両手をひろげても、

お空はちっとも飛べないが、

飛べる小鳥は私のやうに、

地面(じべた)を速くは走れない。



「五十音」 北原白秋 (冒頭の一節)

水馬(あめんぼ)赤いな、ア、イ、ウ、エ、オ。

浮藻(うきも)に小蝦(こえび)もおよいでる。

 

柿の木、栗の木、カ、キ、ク、ケ、コ。

啄木鳥(きつつき)こつこつ、枯れけやき。